オットの強いリクエストによる「筍のシンプル煮」でした。
これは敬愛する清水信子先生が20年近く前にNHKの「今日の料理」で紹介してらしたもの。
筍の煮物というと「若竹煮」が有名ですが、
「シンプル煮」は若竹煮とはまた違ったおいしさがあります

大きな筍1本をまるごと使った豪快なお料理です。
お鍋に大きめの昆布を敷き、その上に筍を並べて隙間に梅干しを1〜2個おきます。
その上に更に昆布を敷き、筍と梅干しをもう一度同じように並べ、その上にだしパック(追い鰹の役目)と昆布を載せて、たっぷりの出し汁を加えたら(↓)、強火に掛けます。
煮立ったら火を弱めて、日本酒1/2〜1カップを加えて落とし蓋をして30分ほど煮て、
みりん大さじ2〜3、薄口醤油大さじ3〜4を加えて、更に30分〜1時間ほどコトコトと煮ます。
コツは、昆布と鰹節で濃いめにとっただし汁を使うことくらいでしょうか。
昆布と鰹と梅がミックスされた美味しいだしを含んだ筍が本当に絶品!で、
「筍料理と言ったらコレ!」というほど我が家では大人気です

黒いのはわかめではなくて昆布。
長時間煮るのでまるでわかめのようにとろとろに柔らかくなった昆布も美味しい。
シンプル煮が食べ終わってしまったら、次に食べたくなったのはオーソドックスな若竹煮。
そこで今朝は若竹煮を作りました

こちらは、お鍋に筍と出し汁と調味料を入れて火に掛け沸騰したら、
弱火にして落とし蓋をしてコトコトと20分ほど煮含め、
煮上がりに水に戻したわかめのざく切りを入れて出来上がり♪
上品な薄味に煮上がった筍はもちろんのこと、
その美味しいだしを吸った柔らかいわかめが何とも美味しいお料理で、
わかめがいくでも頂けます。
わかめは震災の影響で一時期店頭から姿を消して韓国産しかありませんでしたが、
「長崎島原産」が手に入ったので、今回はそれを使いました。
「筍」と「新物のわかめ」の取り合わせ、旬の出会いに感謝・・・★